いらだちと焦り(緊急入院から16〜17日目)
手術は12/25(木)に決まった。
詳しい検査の結果、幸い癌になってなかったらしい。
それを医師から聞いた時、「まだ生きていいんだ」と安堵した。
いるかどうかも分からない神様に、いつの間にかすがっていた自分に気づいた。
この病院から親元の家までは歩いて20分ほど。
母は昼間に、父は仕事帰りにでも見舞いにやってきてくれる。
しかし、私はどこか、なぜか自分の感情を抑えられない。
両親と話すと言葉が荒くなってしまうし、そもそも言葉を交わしたくないと思ってしまっている。
何故だろう?
手術の不安が知らぬ内にプレッシャーになっているのか。
それともこの病状を親のせいにして勝手に被害者ぶっているのか。
もしそうなら最低だ。
手術後一週間ほどは術後の経過を見る必要があるそうだ。
つまり来週に手術、その次週に術後の静養。あと二週間でこの生活は終わるはずだ。
もう終わらせたい。
この窓から空を眺める生活にはうんざりだ。
早く、日常に戻りたい。今の願いはただそれだけだ。
クリスマスのプレゼントはそれだけでいい。