親元での静養(緊急入院から10〜14日目)
待ちわびた電話が鳴った。
Z病院から明日、診察を受け午後から入院可能だと連絡が来たのだ。
手術に不安を感じながらも待ち続けていた瞬間が訪れたのだ。
この数日間、親元でゆっくりとした時間を過ごした。
数年ぶりとなる両親との生活は、学生時代の懐かしい日々を思い出させる。
会社でのあわただしい時間と違い、ここでは永遠に続くような穏やかな世界が保たれていた。
それに、母が私の身体を気遣ってつくってくれた低タンパクの料理は私を内側から癒やしてくれていた。
母さん、ありがとう。
明日から入院になるだろう。
どうなるかは分からないが、もう心の準備はできている。
健康な身体になりたい。
いよいよ、そしてやっと。
本当の治療が始まる。